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スタッフ通信
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VOL.87 2014/03
パーソナリティー
そもそも飲食業って奴は、そんな難しい仕事じゃあない。やる事なんて、簡単で、単純だ。また昔なら職人技が求められた場合もあるだろうが、そんなものは、もはや化石だ。チェーンオペレーションといって、効率を考えた飲食店の在り方がドンドンと社会に入ってきて、難しい事のすべてを排除してきのだ。そりゃ、君が割烹や料亭の職人を目指すなら、向こう10年以上の辛い修行を覚悟しなきゃならないだろう。でも、今のレストランは難しい事のすべてを、簡単にする事で発展してきた側面がある。だから、ほとんどの仕事内容は、簡単なのだ。
何がいいたいのか? つまりは、飲食店なんてものは、そんな難しい仕事じゃない。だからこそ、私には、共に働く人を選別する時に、とても大切にしているこだわりがある。それは、パーソナリティーだ。
要はね、結構、誰にでも出来る飲食店だからこそ、一緒に働く人は、いつも千差万別、色々な人が働きに来る。良い奴、悪い奴、玉石混合だ。だからこそ、私は、その人の中身を、技術的なスペックでみたりはしない。これが長年、飲食店で勤務してきた私なりの考え方だ。
飲食店にとって、その人を判断する時、技量や技術は二の次だ。だって、そんな難しい仕事ではないから、日々、毎日やれば、おのずと、みんな出来るようになる。どんなに高齢であっても、どんなに知識がなくても、健康で体力があれば、誰にでも出来る。それは日が経てば経つほどに出来るようになる。そりゃ、出来るようになるまでのスピードが遅い人もあるだろう。要領が悪く中々上手くならない人もいるだろう。しかしそんな事、まったく私は気にしない。なぜなら飲食店にとって大切な事は、パーソナリティーだからだ。
どうせなら、良い奴らと仕事がしたい。当たり前の事だ。人なら誰だってそう思うだろう。だとしたら、どんな奴が良い奴なのか。それは、まったくもって簡単だ。小さい時、親に教えられた事がきっちり出来る奴。それが良い奴って事になる。それは、とっても単純だ。しっかり挨拶が出来て、嘘がなく、いつも笑顔で元気いっぱいの人。たくさん笑って、たくさん汗がかける人。困った人を助ける事が出来て、いつも明るい人。そんな人であれば、仕事の良し悪しなんて関係なく、一緒に働きたい。だって、一緒にいたら、気持ちがいいんだもん。
逆に、こんな奴とは、絶対に働きたくない奴ってのもいる。嘘や、言い訳が多く、いつもネガティブな発言が目立っていて、人の悪口や、愚痴や、自分自慢の多い奴。約束が守れず、挨拶が出来ない奴。そんな奴は、どんなに仕事の手が早くても、私は絶対に一緒に仕事はしない。どんなに技量があっても、そんな奴は、いづれ、グループの中に居られなくなる。
飲食業って奴は、単純だ。他の業界のように、難しい事は何ひとつとしてない。だからゆえに求められることは、その人の、人としての人間性なのだ。
この春、当社は、回転すしをオープンしました。大量の人を採用し、色々な人が勤務するようになりました。これから先、この店は、ずっと地域の中で、その使命を全うしていくことになるでしょう。なすグループにようこそ! そして私は、アナタと一緒に働けることが出来て幸せです。仕事は、日々、上手になっていくだろうから、心配しないでください。大切な事は、いついつまでも、気持ちの良い職場であるかどうかです。その為にはアナタの力が必要です。アナタのその笑顔で良き店を作っていきましょう!
他の人に一生懸命サービスする人が最も利益を得る人間である カーネル・サンダース