スタッフ通信


VOL.85 2014/01
希少価値とスタンス
 新年最初のスタッフ通信は、希少価値とスタンスについてのお話です。
この世の中、モノの値段って奴は、いつも、希少であるか、そうでないかで決まる。要はね、この世の中にたくさんあれば、それは安い! あまりないのであれば、それは高い! そう、それはつまり、需要と共有です。
 金塊(ゴールド)をみてください。地球上の埋蔵量は決まっています。現在、世界中で流通している金の量は、50mプール3杯分しかないそうです。そして多くの人間が欲しがっている。なので、世の中の鉱物の中で、金は非常に高い価格で取引されています。
 このようにモノの価格は、いつも多いか少ないかで決定されます。そしてそれは、モノの価格だけにとどまりません。希少か否かは私達自身の賃金にも影響を及ぼします。
 この世の中、その職業が、世界の中で多いか少ないかで、ある程度の賃金が決定されます。例えば民間航空パイロット。世界中で多いか少ないかで言えば、現在非常に少なく足りていないと言われています。その他、医者、弁護士、芸能人、求められているのに社会にはその職業人は少ない。そんな場合、決まっていつも、その業種の賃金は、多いのです。
 では、飲食店の賃金はどうか? 世に山とある飲食店です。希少価値として低いから、賃金は少ないのか? 現実の話をしましょう。飲食店で働く20歳の若者が、工場で働く同じ歳の子にくらべ、倍ほどの賃金をもらっている。かたや飲食店勤務の30歳の青年が、営業職をする同世代男子の半分の賃金もない。そう、飲食業は上下の幅が大きいのです。
 ここで誤解のなきように注釈します。賃金とは、すなわち、その人の人生です。多いから幸せというものでもなく、少ないから不幸かと言うと、そんなこともない。どんな人生を選択するかは、人それぞれです。
 飲食店の賃金幅は実に広い。多くを稼いでいる人もあれば、そうでない場合もある。その違いは一体なんなのか? それは、求められる人であろうと努力するスタンスより先に、いくらの金が見返りとして自分に来るのか・・・、こんな思考回路の人は、常に、希少価値としての評価は低い。残念ながら、どういう訳か、それが現実なのです。
 そりゃ、必要最低限の金は必要だ! そんなことは誰だってわかっている。そういうジレンマではなく、求められる人になろうと常に努力する事が、いつも結果につながり、それが、やがて賃金につながるということなのだ。周りのみんなに求められる自分を目指していれば、賃金なんて勝手に上がっていく。すなわちそれは、人の希少価値ってものなのかもしれない。
 一度しかない人生です。どうせなら、求められる人になってもらいたい。希望を捨てず、常に希少価値の高い人である為に努力してもらいたい。どうか自分の真価を高めて、結果、アナタ自身の賃金を、自らの力で高めてもらいたいのです。
 やる気のある人はきっと引き上げられるだろう。またやる気があるなら、やる気があるとジェスチャーする事も大事です。求められ、希少価値と、そのスタンスの、バランスが取れた人。決して金が先に来るのではなく、金が後からついてくる人、そうね、いわば、金って言葉が最も不似合いな、そんなお金持ちになってもらいたい。私達の飲食店はそれが出来る業界なのですから・・・。
 本年当社は、スタッフの幾人かを独立させる予定でいます。それはアナタかもしれない。なぜならアナタは、いつも、どんな時も、バランスのとれた、希少価値の高き人だからだ。
 本年が、アナタにとって、最高の1年になる事を、私は心から祈っている・・・。

 成功者になるためではなく、価値のある者になるために努力せよ  A・アインシュタイン

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