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スタッフ通信
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VOL.77 2013/05
ご予約を頂くということ
ご予約を頂くという事が一体どういう事なのか、これが理解出来ていないお店は、確実に不振店です。今月は、ご予約を頂くという事を深く考察してみたいと思います。そりゃ6月はいつもより暇かもしれない。だからこそ、そんな6月だからこそ、ご予約について学んでみたいと思います。
そもそも、予約をするって事は一体どういうことなのでしょうか?予約、すなわちそれは、お客様がお店に対して期待しているぞ、って事の表れなのです。考えてみてください。お客様にとって、そのお店を予約するとは、一体どういう事なのかを・・・。
アナタは飲食店を予約しますか? またそれは年に何度ある事ですか? そしてアナタは、なぜその店を予約するのですか? 友人の誕生日、おばぁちゃんの還暦の祝い、結婚記念日、会社の決起集会、出逢いと別れの節目、恋人にプロポーズ、懐かしい友人と会食・・・。
それぞれのお客様には、それぞれのドラマがある。そして、そのドラマの中でも、どうしても譲れない時がある。絶対にはずせない時があるのです。そして、その瞬間、お客様はご予約をするのです。
でもね、日々、毎日の仕事を、ただの繰り返し作業のように思っていると、予約という事の重さを、どうしても忘れてしまいます。お客様にとって、大切な予約は、いつの間にか、私達には、ただの予約になってしまうのです。ただの予約・・・。こんな悲しいワードはありません。お客様のご予約をただの予約と思った瞬間、仕事は、ただの仕事となり、実につまらなくなってしまうものです。つまらなくしているスタッフに接客をされるお客様は、実につまらない・・・。お客様とスタッフ、こんな不幸な事はありません。
もうすぐ暑い夏がくる! ご予約のオンパレードです。
学友達が再会を求めて郷里に戻り、語り合いの場として、私達の店にご予約を頂く・・・。だから、そんな、目前の今だから、もう一度、ご予約を頂くという事を考えてみてほしい。アナタが今、受け付けたそのお電話は、実は、随分と悩んだ上で決定した結果のお電話です。アナタがお断りしたそのご予約は、はなれて暮らしている恋人達の、再会だったのかもしれない。
ご予約には、一般の生活の中にはない、大切なドラマがある。なのに、そのご予約をそんな簡単な声で、お断りしていいの? 「またお願いしま〜す。」なんて、その軽い言葉、本当に、それでいいの? ご予約の断り方や、ご予約の受け方など、そんな技術的な事を言ってるんじゃないんだ。そういうのではなくって、気持ちとして、ご予約って、一体どういう事なのかを、ぜひ、もう一度、考えて欲しい。満席だと、そのドラマを受けられない時だってある。でも、次の機会があれば・・・、次の、そのドラマだけは、しっかり演出させて欲しい!そんな気持ちが、今、電話口のお客様に伝われば、それが俺たちの心意気ってものだ!
受けたドラマを、いかに、ドラマチックにするのかは、お客様には出来ない。それは私達の仕事だ。お客様は、いつでも、私達に期待をしている。期待もしない店にわざわざ電話代など使って、ご予約を入れてくれたりしないものだ。だからこそ、そんな、ひとつひとつのご予約を、今一度、深く考えて欲しい。そんなでいいのか? そんな簡単なあしらいでいいのか? そんなそっけない笑顔でいいの? そんな普通な対応でいいのか? ご予約をするって事は一体どういう事であるのかを、私は、皆に、もう一度、考えてもらいたい。ご予約の、その、ドラマが、演出が、生きるも、死ぬも、それは、私達次第です。
与えることは最高の喜びだ。他人に喜びを運ぶ人は自分自身の喜びと満足を得る W・ディズニー