スタッフ通信


VOL.45 2010/09
単純行動パターンを知ると仕事が出来る!?

 以前に仕事の仕方について書いたことがありますが、今月は仕事の見た目って事に少し頭を巡らせてみましょう。よく言う、仕事のできる人とそうでない人。この違いって一体・・・。
 私はよく仕事の見た目について考えることがあります。他者、つまり他の人から見られる自分の仕事の見た目。イメージやパターンって事ですね。
 実は仕事が出来る人と出来ない人との差ってこの部分が結構大きいと思うんです。
 整理すると、仕事ってのはその質や技術や能力って言葉での判断と、仕事に対する姿勢、つまり向かい方や立ち回り方。この両方があると思うんです。このふたつをわかりやすく自動車で表現するなら、最初から積んでいるエンジンの質や性能って部分と、その自動車でどうやって走るのか、言わば走り方って部分とに分かれると思うんです。
 どんなにスピードが出せる自動車でもアクセルを踏まなきゃスピードは出ない。逆に、大した性能はなくても地味に地味に走り続けることができたり、事故や違反なく安全に走り続けることができる力があるかどうか。
 そりゃだれだって性能や能力が高いほうがいいと思うだろうし、技術や質が高いほうを望むでしょう。でもね、仕事の良し悪しって本当はそこではないと思うんです。本当に大切なことは自分の性能を理解して、いつもアクセルを踏む、踏み続ける事が出来るかどうかって事だと私は思うんです。つまり継続する力って事です。どんなに能力があってもどんなに性能がよくっても、継続する力があるかどうかが重要であり、それは車で言えば常に走り続けようとする事が出来るかって事なのです。F1の車はね、スピードは出ても、そのレースだけで終わりです。レースが終了すればドックに入ってメンテナンスを受ける。能力や性能が高くても、これじゃ話になりません。そう大切な事は継続力なのです。
 でもね、仕事が出来る人だな、と思われるようになるそんな最低限のコツっていうのがあるのも確かです。たとえばこんな事です。あなたは日々の仕事の中で、次のような事を知らず知らずのうちにやっていませんか? 
 ○わかっているのにたびたび同じ事を聞いてしまう
 ○紙とペンを持たずに仕事をしている
 ○その次にどうなるのかを考えたことがない
 ○立ち止まり次に何をしていいかわからない時がよくある
 ○同僚や上司の不満・言い訳・愚痴をよくこぼす
どうですか? そんな事が多々あると、アナタは他者からみて仕事が出来る人だとは決して判断されないでしょう。ではどういう風にすれば仕事ができるって思われるのでしょうか? ここで仕事が出来ると思われやすいコツを少し。
 ○わかっている事はいちいち確認する事なく自信をもって行動する事が出来る
 ○紙とペンを持ち常にメモを取っている
 ○今この先に何が起こるかを常に考えている
 ○自分で考えて仕事を探し行動する事ができる
 ○はい了解の返事とともにすぐ動く事ができる
いかがですか? 実はたったこれだけで、アナタへの評価が随分と違うものです。考えてみてください。ここにその人の能力や性能や技術って関係ないと思いませんか? そうなのです。最低限仕事が出来ると思われるそのコツに、能力だとか性能だとかは全く関係ない。それは仕事に向かい合う姿勢であり、単純な日々の行動パターンでしかなく、実はこれが仕事が出来ると思われるかどうがの差なのです。単純だからこそ恐ろしくもあり、簡単にもみえますよね。しかしこの簡単に見える行動パターンの修正は、それはそれは大変です。いわばこれが継続力であり、単純な人間の行動パターンの改善は継続なくしては成り立たないのです。アナタの日々の行動パターン。一度考えてみてはいかがでしょうか?

 人は軽蔑されたと感じたときによく怒る。だから自信のある者はあまり怒らない。三木清

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