スタッフ通信


VOL.37 2010/01
PACDサイクル=行動理念
 仕事はやらされるより自分からやった方が楽しいに決まってる。幼い言い方をすれば勉強をしろと言われるより、自分から積極的にやる方が少しは楽しい学生時代って感じですかね。やらされるより進んでやる。これは仕事に費やすその時間を、自分のもの(時間)とする上でとっても重要な考え方です。自分で考え自分で行動そして自らを磨く。当社の行動理念もこんなところから生まれた考え方です。
 しかしひと口に自分からやると言ってもあんまりよくわからないですよね。特に何をどうやっていいやら・・・? 仕事を行う上でよくよく言われるビジネス用語をひとつに、PACDサイクルという思考法があります。これは高校生や大学生が就活の為に学んだり、面接の段階で質問されたり、いわば仕事をする上で基本となる行動サイクルを表しています。内容を簡単に説明すると・・・。
 P=PLAN(まずは計画する)→ A=ACTION(実行してみる)→ C=CHECK(確認や検証をする)→ D=DO(見直しをして再度プランを練る)→P=PLAN(再度計画を立てる・・・)
 仕事が出来る人は意識・無意識、関係なくこのサイクルに従って業務を行っています。そして仕事が出来ると呼ばれる人はこの行動に強い実行力を持っています。
 仕事をする上においては、どうしても効率が求められます。無駄を排除する事が自分の労力を軽減し、周りの同僚の労力を軽減するのです。その為にはいかに近道で効果的な結果を出すかがキーポイントとなってきます。
 出来る上司に巡り会った部下は幸せです。無駄な仕事をしなくとも上司に従って業務を行って行けばいい結果につながるからです。また出来る上司の行動パターンを見ていると、見事にこのPACDサイクルに従って行動しています。そしてこの時、仕事の出来る部下はこのサイクルを巧くまねる事が出来るのです。ただしこの時、重要な事はPACDサイクルを実行する実行力が必要であると言うことです。
 さて、アナタは日々どんな形で仕事をしていますか? そしてアナタの同僚は? 部下は? 上司は? アナタの行動パターンはPACDサイクルに合致していますか? またアナタはこれを理解し実行する力がありますか? 
 日々なんの目標もなく、なんのプランもなく、なんとなく仕事をしている。そんなスタンスで仕事をしていくというのは、自分にとっても周りにとっても実に不幸な事です。どんな小さな事でもいいのです。今日はここまでは絶対にやり抜こう、だとか、昨日の結果からして明日はこうすればいいんじゃないかな、とか。日々そうやって考えて仕事を行っていく。そりゃ時には失敗もあるだろうし挫折もある。でもね、ぼんやりと日常の仕事に時間を奪われていくよりは、時間を自分のものとして捉え地道に成長したり、時々ある達成感を感じたりした方が仕事をする上においては実に幸福な事だと思うのです。
 新しい年が始まりました。頑張ってこの年をいい年にしたいと思うなら一度PACDサイクルを実行してみてはどうでしょうか? どんどん意見を提案したらいい。もっともっと自分で試行錯誤するのもいいでしょう。確認したり検証したりしてまた新たな扉が開けてくる。そうやって仕事は面白くなってくるし、そんな中にあるほんの小さな達成を充実感として捉える事が出来れば明日に期待をもてるし、きっと明日のアナタは少し成長をしていると思うんですよねぇ。今年もアナタにとっていい年であるよう祈っています―――。

やってみたら、またべつの力も出てくる。人間は変わる。倍々ゲームみたいに、変わった分の大きさでまた変わるから、度合いがだんだん大きゅうなっていく。田辺聖子(作家)

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