■■■■■
スタッフ通信
■■■■■
VOL.31 2009/07
心の工夫
働いているとその周りには実に様々な人がいます。いつも愚痴ばかりを口にして悲観的な考え方ばかりをする人。いつも明るく前向きで楽観的な人。人には人それぞれのキャラクターがありますが、心の工夫ひとつで働く環境や身の回りはおどろく程に愉快で楽しくなるものです。
先日、多種多様な経営者の方と話をする機会があり、そこで感じた事は、会社の社長といえど、キャラクターは色々だなぁと・・・。「景気や国の政策が悪い」だの「規模が小さい」だの「業種や業態が悪い」だの「ロケーションが最悪」だの「大型店や大企業が悪い」だのと、今のこのご時世、立派な経営者風な方の口から出る言葉に明るい言葉はひとつとしてありません。
みなさんの近くにもこんな愚痴ぐち人間って結構いるでしょう。やれ「仕事がきつい」だの「客がうざい」だの「あいつが悪い」だの「俺はちゃんとやっている」だの、その後挙げ句の果てに出る言葉は「暑い」だの「寒い」だの、はたまた「面倒くさい」だのとそんな言葉が横行してくる。もちろん なすグループ にはそんな人は一人もいないと思いますが、そんな愚痴ぐちネガティブ人間を見るといつも思う事があるのです。「ああぁ・・・、この人は幸せを自分の口で遠ざけているなぁ」って・・・。
この世の中、愚痴を言って解決する事は何ひとつとしてありません。逆に愚痴は幸せを遠ざけ、悪魔を呼び寄せる。ため息や愚痴をひとつ口にするたびに、幸福は近寄らなくなると思うんです。
心頭滅却すれば火もまた涼し
笑われるような精神論かもしれませんね。この言葉は中国の古典詩によるもので、ここで略文を少々・・・。
安禅(あんぜん) 必(かなら)ずしも山水(さんすい)を須(もち)いず 心中(しんちゅう)を滅(めっ)得(とく)すれば火も自(おの)ずから涼(すず)し
つまりは安らかな禅の境地は、必ずしも美しい山や川の間にあることではない。たとえどんな苦境であっても、どんな環境であっても、心の雑念を消し去っていれば、火の中でも涼しいと感じる程に、豊かな心持ちになれるものである。っと言うことです。
人には感情があります。人は自分の目でみて肌で感じそれに心を惑わされるものです。実はそんなに大げさな事ではない事だって、みんなが騒ぐと大事のように感じる。
「不景気だっ不景気だっ」って言葉と、「暑いや寒いや」って言葉と、実はそんな変わらないレベルなのかもしれません。大切な事は、自分の中の心の工夫。今おかれた状況や環境をまじめに受け取り、今自分に一体何が出来るのかを考え、はたまた、それを淡々と、どれだけ丹念にこなす事が出来るのか。こんなにも厳しい今だからこそ、それぞれの心の工夫や、心の持ちようが問われている時代なのかもしれません。
愚痴は言うな! 愚痴を言いたくなったら人を誉めなさい!
泣き言は言うな! 泣きたくなったら人に「ありがとう」と言いなさい!
19の頃、奨学生制度でお世話になった新聞販売店の所長の飲みの席の口癖が、厳しい景況感の中、心にじんわり染みてくる今日この頃です。そういえばあの所長は本当にでっかい人だったなぁ。今頃どうしているだろうか・・・。どうせならいつも幸せを呼び込む人間でありたいものです・・・。
自分の考え方をかえなさい。そうすれば世界が変わる。 ノーマン・ビンセント・ピール