スタッフ通信


VOL.24 2008/12
短期3ヵ年計画

 実に様々な事がありましたがアナタにとって今年はどんな年でしたか? 飲食業にとって今年も本当に厳しい年でした。昨年から引き続き、食に対する国内での信頼失墜事例の数々。また飲酒問題を取り巻く事故や裁判。中国の偽装問題。アメリカから発信した景気の急激な冷え込み。飲食業界にとってはいい事例を探すことの方が難しい今年でした。
 一方当社はそんな厳しい中において、昨年度から短期3ヵ年計画を実行すべくこの2年間を駆け抜けてきました。その内容を簡単に述べると、
----- 1年目である昨年度は、プロテクトの完全防備による攻撃の年と位置づけました。経営的なディフェンスを固めた上で攻撃に出る年という事です。漢字で例えるなら「攻勢」の年として、2店舗の出店を行うことができました。
本年2年目は1年目の攻勢により潰れたプロテクトを身にまといながらも、更に傷だらけで戦を挑んで行く、いわば「傷戦」の年としました。今年、当社は4店舗の出店を行い、事業的には随分と成長しました。しかし、私が考える理想的な店舗像、会社像、スタッフ像、からはまだまだ遠く、これから先にやらねばならないことは山のようにあります。そんな急激な成長の2年間の中で、皆さんは本当によく頑張ってくれました。通常企業が急激に成長すると、あちらこちらに金属摩擦が発生し、やがては疲労を起こし、断裂します。その心配を心に留めながらも、それでもなお今年度の今の今、やるべきことをやらねば、決して皆を守ることが出来ない。そう感じて実行した年でありました。こうして年末の忙しい時期を忙しく過ごすことが出来るのも、皆さんの汗と努力と頑張りがあったからであると感じています。今年1年間、辛いことも悲しいことも多々あったろうと思います。すべてに対して目配りが出来ないことのジレンマを感じながらも、計画を実行することが未来にとって良き結果になると信じ、当社はそのすべてを完了することが出来ました。アナタを始めとした、すべてのスタッフに心から感謝すると同時に、一緒に歩んで来たこの年月が良き年であったと思えるようにする為、来年度、当社は短期3ヵ年計画の3年目の計画を実行して参ります。その内容は次の通りです。
来年度当社は、あらゆる店舗出店を凍結し、すべての店舗の業務メンテナンスを行って参ります。営業の最前線を確認し、多くのスタッフとのコミニケーションをはかり、焦らずゆっくりとしたペースで、あらゆる部分の洗浄、洗濯を実行して参ります。今よりも更に効率のよい運営を目指し、今までの出店攻勢で出来なかった全精力を既存店に傾けて参ります。それはいわば「修復」の年。または復活の為の準備期間の1年であるという事です。アナタの理想的店舗像ってどんなものですか? 理想的スタッフ像とはどんなものですか? 理想的職場環境ってどんなものですか? それを一緒に考え作りこみ実現する。そして今よりも、なお優れた企業として、今以上にその存在感を高めていく、これが来年度の当社の計画です。-----
 今年1年間、本当にお疲れ様でした。過酷な飲食業界の中において、今この文を読むアナタに出会えた事を心から感謝しています。飲食業、サービス業に従事する企業の代表として、共に歩み、共に成長し、共にその出会いを、心から大切に出来た1年であった事に 心から感謝しています。
 100年に一度の大不況といわれて間もない今ですが、そんなこんなはどこ吹く風! 隅の隅までじっくり丹念に磨き上げ、今よりも更に上を目指し、どんな厳しい状況にあっても、やるべき事を淡々と行う! 本当の幸せとは、そんな小さな山や谷を真面目に乗り越えた者だけに来るのではなかろうかと思う今年の師走です。どうかどうか良いお年を!
夢を見ることができるなら
それは実現できるんだ。
いつだって忘れないでほしい。
何もかも全て
一匹のねずみから始まったということを。
ディズニーランド創始者 ウォルト・ディズニー

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