スタッフ通信


VOL.19 2008/07
前か・・・、後ろか・・・

 暑い夏を「暑い」からとげんなりする人はたくさんいます。でも「暑い」から暑くないよう知恵を出し、実行しようとする人はそうはいません。また暑いという事から解放される一番の方法は、涼しい場所に逃げることではなく汗を流すことだと本田宗一郎は言っています。暑いなら今より暑い場所に行く。すると今の暑さは涼しく感じる。現状からの脱出や逃避はいつも幸せであるとは限らないという事でしょうか。
 これは直接、生きるヒントみたいなものだと私は思っています。
 私は幼い頃、腎臓病(慢性ネフローゼ)で小学校の1年の大半は入院生活で学校に行けませんでした。その間5人程の友達が死にました。私も死ぬのかなと感じていました。
 健康で毎日の食事が美味しい。たったそれだけで、人は本当に感謝するべきなのに、今の自分のおかれた状況に不満を感じて不平や愚痴を言う人。そうかと思えば、置かれた現状を改善しようと汗を流し頑張る人。そのどちらも置かれた状況には何の変わりもないのです。ただ受け止め方が違うだけ・・・。
 転んで怪我したことに対して不運を感じる人と、転んで怪我したことに対して次に来る明日の幸せを思う人。遭遇した現象はどちらも同じだけど、受け止め方が違うだけで随分と違う。
 2組しかお客様が来なかったという人と、2組もお客様が来てくれたという人。
来店されたお客様に何が出来るかを自発的に考える人と、何々をしなきゃいけない、と人に言われ、やらされる人。やらされていると感じる人。どちらも事象は同じだけど、随分と違う。
 世の中の事を前向きに受け止めることが出来る人と、後ろ向きにしか受けとめることが出来ない人とでは、人生の趣(おもむき)が違うと思うんです。苦難や苦境は誰にでもある。でもそれは明日の自己進化と幸福の兆しです。
 人はいつも幸せと不幸の中を行ったり来たりしている。でもそれはその両方があるから感じることで、日々幸せな人生がひたすら続いたりすると、幸せである事すら忘れ、幸せを感じないようになってしまうというものです。(体験した事ないのでおそらくはね・・・)
 面白い。楽しい。愉快。これが永遠と続くと、それは苦痛です。
 大切なことは緊張と緩和。悲しみと笑い。継続と休憩。それはいわば、夜と昼。夏と春。睡眠と活動。死ぬと生まれる。世のすべてはこの比較対象があるからゆえに面白い。
その明暗どちらであったしても、要は、前か後ろか。どの方向を向いて生きるか。これが生きるヒントとして、とっても大事なのではないかなぁ。と、私は思うのです。(人生の先輩方へ、生意気な事を言って申し訳ございません・・・)
 幸せの形は人それぞれ色々とあれど、生きる大半が仕事に費やされてしまう世の中ですから、楽しいワークタイムでありたいと思うのは皆同じですよね。
 楽しく豊かになるよう仕事をする・・・。
 では一体、楽しく実り多き仕事をする事とはどういう事なのでしょうか? 
 実はここに、とある本があります。今日はその内容を少し紹介しましょう。本のタイトルは、「なぜか仕事が上手くいく人の習慣」です。仕事が上手くいく。つまりそれは楽しいワークタイムであり、そういった仕事の内容が実現できる人の習慣を取り上げています。暑い夏はこれからです。まぁ時間潰しに読み流してみてはいかがでしょうか? 好意的に受けるも、否定的に受けるも、すべてはアナタ次第です。

 良き労働なくしては、人生はことごとく腐ってしまう。 ─アルベール・カミュ

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