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スタッフ通信
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VOL.8 2007/08
自分が源泉
自分の身の回りに発生するすべての事象は自分が作ってしまっている。これが「自分が源泉」と言う意味です。よくわからないですよね。ではその意味をわかりやすく。
人は人を真似る。これは人の本能です。あの人は必ずあなたの行動を見ています。そしてそれを真似る。職場でならこれは実によくある話です。あの人の行動の根源は、実はあなたにあるのかも知れません。たとえそれがどんな行動であろうとも、それはあなた自身が引き起こしているのかもしれないのです。これが自分が源泉です。
例をもうひとつ。心を取り上げた場合はこんな感じです。相手が自分の事をどう思っているか。それは相手の心の問題ではなく自分の心の問題です。つまり相手の事をまずは好きになる。それが敬愛であったり、尊敬であったり、恋愛であったり、思慕であったり・・・。そんな様々な好意的感情は無意識の内に必ず表面ににじみ出て、いつしか相手の心を軟化させたり、ある時には自分に対しても、とても好意的になってくれたりするものです。これもまた自分が源泉の考え方です。
責任と言う部分でもこれは言えます。相手が引き起こした現象であっても、それが自分の身の回りなら、それもまた自分が引き起こしたことであると考えることが出来ます。例えば誰かが失敗した。でもそれは、その誰かが失敗した、で終わらせてしまっては、その失敗は必ずまた繰り返されます。これを少しだけ考え方を変えて、その相手の失敗を引き起こさない為に自分は何か出来なかっただろうかと考えるのです。自分は必ず何か出来たはずだ。とも。その出来た何かをしなかったから相手は失敗した。これはすなわち自分が引き起こしたことなのかもしれないと反省する。これもまた自分が源泉という考え方です。
こんな風にして、自分の身の回りに発生することのすべては、そのほとんどが自分が源泉、つまりは自分が引き起こしたことであると言えるのです。自分が引き起こしたことならば自分で何とかなったはずだと考えるのです。
何がいいたいのか? と思った人もいるかも知れませんが、これはとっても簡単な人生の生き方のヒントなのです。やたら難しいように思えるかもしれませんが、この自分が源泉っていう考え方を実践することによって、生きるという事がとっても楽しくなるのだと私は思っています。思い通りにならないのは他者の責任ではなく自分がその源泉となっているのです。さすれば自分の行動や思考を変えることですべては解決するだろう。と。
あらゆるネガティブな考え方の根源には、他人が源泉という思いがどこかにあり、あらゆるポジティブな考え方には自分が源泉という思考が無意識の内にあるのです。これはつまり、人生のレールを自分がコントロールするって事なのです。自分の力で運命を変える事が出来るって事なのです。自分が源泉の考え方を実践することにより、人生はとっても楽しく生き易いものになってくるのだと思います。
みんなも一度この考え方を読み込んで、実践してみてください。悩んだり落ち込んだり、先の見えない閉塞感が心の中に巣くった時、この考え方を実践すると案外、簡単に迷路から抜け出すことが出来るってことを実感する時が来るでしょう。
何を理想論ばかり言いやがって〜と思った時、人は不幸の溝に入り込むし、そこから悪のスパイラルに入ってしまうのだと私は思います。楽しい人生がいいですか? 苦しい人生がいいですか? 自分が源泉って言葉を思いながら行動する。たったそれだけで少し変わった未来があるのかも知れませんよ。
行為する者にとって行為せざる者は 最も過酷で愚かな批判者である。 福沢諭吉