スタッフ通信


VOL.6 2007/06
成長のヒント

 人が人を評価する事がどれだけ大変なことかはわかっています。しかし頑張った人が頑張った分だけ評価され、それに見合う正しいお給料をもらえる事はとても大切な事!
 今月7月から当社では新人事評価制度を導入する事になりました。約半年程の準備期間を経ての事です。まだ実験段階で皆に公開できる時期ではないとはいえ、幹部スタッフは既にその人事評価を元にして、すべてのスタッフを評価対象として評価しています。この評価制度の問題点を今後吟味し、改善と修正を行うことにより、その精度を高め、少なくとも今月中には、全スタッフに公開するつもりです。つまり自分がどんな項目について評価されているのかを知る権利がスタッフにはあると思うし、どんな項目について評価したか、評価者はその責任が発生すると思うからです。
 この評価制度の究極形は360度あらゆる側面からアルバイトを含めた全スタッフが全スタッフを評価し、やがてはその評価により自分のお給料の額が決定するというところにあります。当然、極めて制度の高い評価制度になるよう、皆の意見を聞きながら随時修正し改善を重ねていきます。現段階では幹部スタッフにより作成された評価項目ですが、やがてはその内容の是非を正社員やアルバイトスタッフも真剣に考え、修正することが出来ればと考えています。なぜなら私は、優れた人事評価制度はすべてのスタッフがその評価制度の作成に携わることであると考えているからです。
 人が人を評価し裁くこと程難しいことはありません。より正しい評価をすべてのスタッフが行うことにより、社内全体にて風通しのよい会社を目指し、それがお客様の満足度に結びつき、スタッフの幸せにつながることを期待しています。
頑張った分だけ結果が出れば頑張った分を評価する。至極当たり前の制度。この制度について皆がどれだけ協力することが出来るかが今後の当社の行く末を決定するものであるとも思っています。
 誤解のなきように記しますが、評価を受けるという事は自己の問題点を浮き彫りにし、明日への改善が見えることにより、自分が成長をするチャンスをもらうことにあります。人を評価するという事もまた自己を問いただし、助けの手をさし伸ばす力強さを見出し、人を成長させるという事にあります。これを読み、今後同僚や部下や上司を評価する際のヒントにしてもらえればと思います。人が人を評価するという事は難しいことではありますが、これすべて自己の成長と周りのスタッフの成長のヒントなのだという事です。
 生きていく上において、人が人を成長させることはそれすなわち自己の成長につながり、自分が成長するという事は誰かがその手助けをしてくれているという事を決して忘れないで欲しいのです。
世の中とはいつもそういうもので、そういった当たり前の現象をいかに受け入れ、素直になれるかが、人を大きくさせるか小さくさせるかなのだという事を、三十路を越えて初めて理解した私です。
私もまた、いつも大きな人になりたいと願って止みませんし、多くのスタッフ達に育てられここまで成長することが出来たと心から感じています。
今後の人事評価制度についての意見は多々あれど、自分の成長や進歩や改善や変化を嫌う人には、非常に厳しいものになるかもしれません。現在の当社にはそんな人はいないでしょうし、これを読んだあなたこそが傍にいるスタッフの成長の鍵を握っているのです。

成長や進歩というものは、反省の厳しさに正比例するものだ。     本田宗一郎

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