スタッフ通信


VOL.4 2007/04
心の柱

 朝礼や終礼で今、各店にて行われている理念の復唱の事について書こうと思います。
 この理念は私が創業して間もない頃に自らで作成して、自分の事務机の前に張り出し、毎日目を向けていました。その原型はあまりにも恥ずかしい事ばかりを書いていたので今みんなが復唱しているものはその発展形になります。事務机の前にはこの他にも会社を倒産させない為の10か条というのと、周りを幸せにする為の心の約束ってのがあります。近く恥を忍んで公開します。
 ではなぜにこの理念ってのが必要なのでしょうか。
 そしてなぜにこれを復唱しなきゃならないのでしょうか。
 正直言ってみんなにそれを課することには私自身とっても抵抗がありました。今回それ(復唱を課する事)に踏み切った理由は二つあります。1つ目は店舗が4つになって現場の心と私の心に少しだけ距離を感じた事。2つ目は私自身が今まで以上により強くみんなと団結しみんなを絶対に不幸にはさせたくないと、心の中からメラメラ燃える、突き動かされる、衝動(しょうどうと読みます。強く背中を押す思いって事です)を感じた事です。なぜにそうなったかは省略します。どちらにしても私はどうしてもみんなを幸せにしたい。
 幸せの形は色々とあります。たくさんのお給料をもらう。休みが一杯ある。子供が大きくなる。結婚する。独立をする。毎日が充実してる。日々苦しさより楽しさが勝っている。そんな色々な幸せのよりたくさんを、私と一緒に感じて欲しい。オフィスヒュートという同じ船の中にあって、この船に乗って旅をして、たくさんの景色やたくさんの美しい水面を見て、ああ、よかったなぁって感じてもらいたい。そうすることが私の生きている意味なのだと、私はそう思っているのです。私の名前は寿を志すと書きます。死んだおじいちゃんが私につけてくれました。今まではすごく嫌な名前だと思っていましたが、最近になって、その意味がわかり始め、この名前が好きになりました。
 みんなを幸せにする。その為には働く上である一定の心の柱のようなものがどうしても必要です。その心の柱が今みんなが行っている、理念の復唱なのです。いわばこれは会社の礎(いしずえと読みます。すべての土台とか下地って事です)であり、この心の柱をひとつでも守らない人はこの船からは下りて、別の船に乗ってください。
 理念の復唱。それは一人一人が心から幸せを感じる。心からうれしいと感じる。心から充実した毎日が過ごせる。そんな組織・会社・船にする為にはどうしても必要なのです。
 復唱は照れ臭くても、面倒であっても、いつか必ずみんなの血となり肉となり、無意識の内にみんなを幸せな方向に向かわせる為のアイテムであると私は考えています。
 スタッフもやがては100人を越える事になるでしょう。そんな時、一人一人の心の中にこのアイテム・心の柱があれば、必ずみんなを笑顔にする事が出来ると私は真剣に思っています。
 幸せとは何か。働くって一体何か。共に同じ時間を過ごし、共に生きていく以上、私の命に変えても、誰一人として、絶対に不幸にはさせない!! この船は今は小さくて頼りなく見えるかも知れないけど、いつかやがて、みんなの知らないうちに、大きく強固な船となり、人生の航海の荒波からみんなを守る。そしてまずはこの福知山の街で、一番の城となり、誇りをもって自慢する事の出来る船として、みんなに喜んでもらう自信が私にはあります。その為には理念の復唱が、その意味の追求が、今、どうしても必要なのです。

幸福であろうと決めたその心の程度に応じて、人は幸福をつかむ   リンカーン

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