教育監査の
コラム


VOL.319 2016/04/25

年上の人でも、できるかぎり年下の人には「命令形を使わないコミュニケーション」を心がけよう。

そのほうが結果として皆と仲良くなることができ、嫌われることも、喧嘩が起こることもありません。

年上の人が偉そうに命令形の言葉を使うのは、そりゃ簡単なことです。

長く生きているから、たしかに知識や知恵はあります。


教えたいことや言いたいことがあるときに、年上の人はつい命令形の言葉を使ってしまいがちです。

「〜しなさい」


「〜しろ」


「〜をやれ」


「〜くらいできるだろ」


年上だからとはいえ偉そうにふんぞり返り、命令形での言葉でコミュニケーションを交わすのは上下差を生み出す。

結果として、本当のコミュニケーションができなくなってしまいます。

上下差が生まれた時点で、年下の人は言いたいことが言えず、年上の人は年下の気持ちも分からず、噛み合わない会話になるんです。

私も昔、偉そうな言葉遣いをする上司に巡り合ったことがあります。

偉そうな言葉を使うため、部下である私は言いたいことが言えません。

そのため、私の気持ちを知らない上司は、命令形の言葉で驚くような要求をしたり、押し付けたりします。

私は嫌な気持ちになりながら、従わなければならない状況で、上司と部下との心の距離はどんどん離れていました。

まったくもって噛み合わないコミュニケーションで、ため息ばかりでした。



無理やり強制して押し付けたところで、相手は嫌な気持ちで仕事をすることになってしまいます。



命令形の「〜しろ」ではなく「お願いします」

「掃除をしろ」→「掃除をお願いできるかな」


「コピーを取れ」→「コピーをお願いします」


「調べておけ」→「調べておいてもらえるかな。お願い」


こんな風に、とげのある命令形は必ず「お願いします」に言い換えることができる。

ほかの人より知識や知恵があるからこそ、ふんぞり返るのではなく、逆に謙虚になって腰を低くしておくのです。

そうすることで、年齢として差があっても、コミュニケーションとしては、お互いに等身大の目線で話をし合うことができます。

人の痛みや大変さが分かっている人は、ほかの人にも優しくできます。

喧嘩は人間関係のトラブルやもつれから生まれる。

であれば、どうすれば人間関係をよくしていくかが、喧嘩を減らしていくことにもつながっていくんです。

「お願いします」

大切な言葉です(*^_^*)

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