教育監査の
コラム


VOL.317 2016/04/23

売上が落ち込むと、コストカットはどこも同じです。

そのコストカットには「していい部分」と、「してはいけない部分」があります。

まずは、お店や社内で使われていない部分や、減らしてもいい部分などを見つけて、カットするのは正解です。

しかし、コストカットの矛先を間違えて、お客様に触れる部分を削ってしまうお店・企業があります。

〇来客に対する飲み物の提供まで取りやめる

〇サポートの範囲を急に縮小する

〇営業時間を短縮する

〇暖房・エアコンを使わない





お客様が直接目にしたり手にしたりするサービス部分は、削りたくても削ってはいけないところです。

イメージが低下するからです。

では、不況を乗り越えるためにはどうするのか?

お客様に対するサービスをやめるのではなく、むしろ増やせばいい。

強化したり、充実したり、拡大させます。

普通に考えれば、減らすところを増やすと、お客様は驚きます。

「お客を大事にする店だ」


「資金面で充実しているんだろうな」


「ものすごくサービスが充実しているな。満足するおもてなしが受けられそうだ」


「まだまだこの店は長くやっていきそうだな」


たとえ経営が危うくても、そういう強気の姿勢を見せます。

ささいなことですが、そういうところをお客様は感じ取ります。

やはりサービスが拡大、充実していると「景気がいいな」と思います。

これも作戦です。

サービスがいいと、お客様同士の評判がよくなり、口コミも広がりやすくなります。

コストカットする一方で、お客様が見える部分や触れる部分はいつも以上にお金をかける。


事実、そのやり方で大成功を収めた企業があります。

マクドナルドです。

2009年、100年に一度の大不況といわれる中、マクドナルドは営業時間が24時間の店舗を増やしました。

それだけではなく、無線LANサービスの拡大。

ついには、コーヒーの無料サービスを始めました。

コーヒーが無料ですよ?

手ぶらで行って、コーヒーが飲めるんです。


結構インパクトがあります。

実際、客数は急増し、事実ファストフード店の中では最も売り上げを伸ばしていきました。

お客様が触れる部分は、どんなに不況でもコストカットどころか、しっかりお金をかけました。


不況のときこそ、お客様へのサービスをむしろ強化・充実させる。

これも大切なことの1つですよね(*^_^*)

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