教育監査の
コラム


VOL.313 2016/04/19

誕生日を迎えた人に「おめでとう」と祝うと、こんな返事が返ってくることがあります。

「祝わなくてもいいよ。特に嬉しくないし」
「誕生日が嫌だ。これ以上、年を取りたくない」
年齢が上がったことに対して、ネガティブな返事が返ってくる時があります。

たしかに年を取れば、しわも白髪も増える。

筋力が弱ったり、視力や記憶力が落ちたりもする。

自分の価値が下がっていくような気がして、落ち込むんです。

気持ちは分かります。

でも、誕生日を迎えることは、決して悲しいことなんかじゃない。

誕生日を迎えた人には「おめでとう」と祝うのが定番ですよね。

忘れていませんか?

誕生日を迎えた人に「おめでとう」と祝う本当の意味を。

今一度「おめでとう」と祝う本来の意味を、思い出してみよう。

誕生日は、単に、誕生した日を記念する祝いだけじゃない。

「今日まで生きてこられてよかったね。歳を取れることは素晴らしいことなんだよ。おめでとう」という意味です。

歳が取れることは、素晴らしいことです。

世の中には、歳を取りたくても、取れなかった人たちがたくさんいる。

思いがけない事故や病気に遭い、早くにこの世を去った人たちです。

もっと長く生きて、やりたいこともあったはず。叶えたい夢もあったと思う。

それがすべて、叶わない夢になった人たちがいる。

その方たちに比べれば、私たちはなんて恵まれているんだろう。

生きていれば、つらいこともたくさんあるけど、楽しいこともたくさんある。

1日でも、長く生きられることは、素晴らしいことなんです。幸せなんです。

だから、誕生日に「おめでとう」と祝うんです。

歳を取れることの素晴らしさに気づき、今日を大切に生きよう。

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