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教育監査の
コラム
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VOL.311 2016/04/17
「段取り上手」な人には、2つの力があります。
1)まとめる力
2)分ける力
まず「まとめる力」は、面倒な作業のときに必要不可欠な知恵です。
苦手なこと、大変なことは、1つにまとめようとします。
荷物を運ぶとき、どうせ運ぶなら、1つにまとめて、1回で済ませようとしますよね?
体力も時間も節約できるからです。
引っ越しの準備を、想像してみてください。
たくさんの小物を、一つ一つ運ぶは手間がかかりますよね。
でも、大きな段ボール1箱にまとめてしまえば、運ぶのも一度で済む。
こんな風に、段取り上手は「まとめる力」があります。
そして、もう1つのポイントは「分ける力」です。
段取り上手がなんでもかんでもまとめることかというと、そうではありません。
自分が好きなことに関しては、あえて分けて、手間を作るのです。
好きなことは、1回で済ませるのではなく、あえて小分けにして、手間を作りたくなります。
たとえば、好きな人とのデート。
好きな人とのデートは、1回のデートでまとめるようなことはしないし、したくありませんよね?
好きだからこそ、あえて小さく分けて、回数を増やしたくなります。
「今回は、遊園地に行こう」
「次に会うときには、映画を見に行こう」
「次に会うときには〇〇に行こう」
あえて楽しみを小分けにします。
好きな人とは、何度も会いたいし、手間をかけたくなるものです。
回数を増やしたくなります。
そして、手間をかければかけるほど、愛情は相手に伝わります。
頻繁に会うことで、お互いの心の距離は次第に近づいていく。
これが、「段取り」です。
好きな人との関係は「まとめる」のではなく「分けたくなる」んです。
「まとめる力」と「分ける力」を、上手に身につけよう。
そしてもう1つ。
段取りの悪い人は、仕事をパーフェクトに仕上げようとします。
上司に提出する資料であれば、誤字脱字もなく、見栄えをよくして、完璧に完成してから提出しようとします。
できるだけよい状態で提出したい気持ちも分かります。
しかし、下書きの提出であれば、求められるのは「パーフェクト」ではなく「テンポ」です。
上司は、その資料が多少荒い状態でも、まず内容を知りたがっています。
パーフェクトな状態になってから提出するのではなく、まず下書き段階で「こういうのはいかがですか?」と1次提出します。
内容が大切なので、多少の誤字脱字、変えた方がいい部分などは、この段階では許されます。
「途中経過」を見せることで、良いか悪いかを、早い段階で判断してくれることでしょう。
だめなら訂正すればいいし、良いといわれれば、そのまま清書に向けて完成していけばいい。
まずは、仕事の「テンポのよさ」を最重視していこう(*^_^*)