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教育監査の
コラム
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VOL.308 2016/04/14
「やらされていること」と「やっていること」
内容が同じことでも、本人の気持ちには大きな違いがあるんです。
『やらされていること』は、「強制」です。
本人のやりたい気持ちを一切無視した、仕方なく嫌がりながらやっている、ということです。
自分がいやいや感じているところに成長はありません。
学校の勉強がなかなか身につかないのは、『やらされている』ということが原因です。
勉強という字は「勉学を強制する」と書きます。
もちろん「勉学」を「強める」というふうに書くこともできます。
しかし、学校で勉強しているときには『強めている感覚』より『やらされている感覚』のほうが大きいです。
やらないと叱られます。
強制されてやらされているから、一時的に知識が身についても、テストが終わればぱっと頭の中から消えていく。
自分が必要としている情報でもなく、役立つ知識でもないため、頭の中から消えていくんです。
これは勉強することが目的なしの目標になっているためです。
目的なしの目標は、『やらされている』ということになります。
でも、皆さんも知ってのとおり、学校でも、いつもよい点を取る人がいます。
そんな人は「目的」があるから勉強という目標に立ち向かえるんです。
高校生には大学受験という大きな壁があります。
同じ勉強でも、生き生きしながらやるか、イヤイヤやるのかの2とおりに分かれますが、要は、目的があるかどうかなのです。
志望校に受かりたい目的があれば、初めて勉強が目的を達成するための目標となります。
そうなると必ず勉強が「やらされている」から「やる」へと変わります。
誰かの指示を受けていやいややらされている勉強ではなく、自分が自分のためにやる勉強へと変わるんです。
「やらされる」と「やる」の違いには、やる本人に「目的」があるかどうかなんです。
目的があれば、そこに到達するまでの困難は、すべて目標になります。
勉強することも叱られることも学校へ通うことも、すべて必要な出来事へと変わり、意味のなかったことにも意味が出てきます。
あなたが今やろうとしていることには「目的」がありますか?
目的がないと、目標はできません。
たとえ目的なしの目標を立てたところで「やらされている」という感覚になってしまうんです。
自分が自分のためにやるためには、目標を立てる前にまず目的を立てよう。
「何のためにやるのか」と目的意識がしっかりしていれば、たどり着くまでの道のりは『目標』へとなり、『楽しみ』に変わるんです。
目標を立てる前に、まず目的を立てる。
大切な事です。