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教育監査の
コラム
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VOL.305 2016/04/11
栄養ドリンクには、健康維持に有効な成分「タウリン」という成分が含まれているものがありますよね?
タウリンとは、肝臓機能の向上・心臓機能の強化・コレステロールの排出を促進させる働きがあります。
タウリンは、特に貝類に豊富に含まれている成分で、植物以外のほとんどの生物に存在していると言われ、生命の維持活動に有効な成分として知られています。
人間の体重のおよそ0.1パーセントがタウリンで構成され、人の体に最も多く存在しているアミノ酸の1つなんです。(知ってました?)
心臓・肺・肝臓・脳など、あらゆる臓器や組織に広く分布していて、生命活動の維持に不可欠な成分として知られています。
タウリンをうたった栄養ドリンクの外装には「タウリン1,000ミリグラム配合」と記載されているのを、ドラッグストアなどで目にしませんか?
さて!ここからが本題です。
次の2つのうち、よりたくさん含まれていると感じるのはどちらでしょうか?
1.タウリン1,000ミリグラム配合!
2.タウリン1グラム配合!
おそらくほとんどの人が「1,000ミリグラム」を選んだのではないでしょうか?
これが数字の面白さです。
「1,000』という、数の多い数字を見ると、たくさん含まれているような感じがしますよね?
しかし、実際は、1も2も、どちらも同じ量です。
1グラムとは1,000ミリグラムのことですから、量には変わりありません。
では、なぜ、1,000ミリグラムと表記するのかというと、「たくさん含まれている印象と効果が高い印象を与えるため』です。
当然「1グラム配合」より、「1,000ミリグラム配合」と表現したほうが、売り上げが伸びます。
量は同じでも、単位を変えてしまうだけで、人に与える印象はこれほど変わってしまうんです。
そして、こちらも同じことが言えます。
次のような広告を、あなたも見たり聞いたりしたことがないですか?
「期間限定」
「先着10名様限り」
「サービスタイム(18:00〜18:15だけ! )」
これ、どれも「限定」です。
制限時間があると、人間は興奮して焦ってしまい、冷静さを忘れるんです。
人間は、限定に弱い生き物です。
「人間は限定に弱い生き物だ」という事実を頭に叩き込んでおくことは大切です。
お店でも、こういった手法が使える時もありますよね(*^_^*)??