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教育監査の
コラム
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VOL.299 2016/04/05
人と意見を交わすとき、議論が発展して、口論になること、ありますよね。
お互いが、自分の意見が正しいと思い、どちらも譲らない状態。
口論するとき、あなたはどんな方法で相手に勝とうとしますか?
相手の揚げ足を取ったり、弱みに付け込んだり、勢いで言い負かせたりする癖はありませんか?
確かに一見、賢い方法に思えます。
そりゃ相手の弱点を突けば、口論で有利になり、勝ちやすくなるでしょう。
しかし、たとえ勝つことができても、これはよい方法とは言えません。
相手からの反感が、ずっと残ったままになるからです。
揚げ足を取ったり、弱みに付け込んだりする方法は、卑劣です。
言い返せないような弱点を突いて、意見をねじ伏せ、相手を強引に屈服させようとすると、相手の反感がますます強くなります。
ムカムカした状態が残ると、意見は正しくても「聞き入れたくない」と思うのが人間です。
口論で勝敗の決着がついても、仲が悪いままになります。
むしろ、以前よりさらに仲が悪くなることもあります。
口論の勝ち方は、相手を言い負かすことではありません。
口論の真の勝ち方とは、相手から、『共感や同意』を得ることです。
相手の気持ちを、自分と同じ状態に傾けることが大切です。
自分の立場や考えだけを押し付けず、相手の立場や気持ちをくみ取った言い方が大切です。
相手の事情にも耳を傾け、考えます。
相手の立場の気持ちも、真剣に考えてみます。
相手の事情や気持ちを理解した言い方をすれば、共感や同意が得られやすくなります。
自然と口論が収まり、冷静に、お互いの妥協点が見いだせるのです。
自分の考えが、全て正しいわけじゃないんです。
磨くべきは、『人間力』です。