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教育監査の
コラム
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VOL.296 2016/04/02
今日は「社会人としてのマナー」などについて(^^)
「席次」という言葉を知っていますか?
社会人であれば当然知っていることですが、若いスタッフも多いですので、今日はあらためておさらいしましょう(*^_^*)
座る場所には、「目上の人が座るべき席」があります。
それを「上座」といいます。
一般的には、入り口のドアから一番遠い席です。
ドアから最も離れている席は、特等席になりますので、目上の人が座ることになります。
逆に、入り口のドアから一番近い席を「下座(しもざ)」といいます。
ドアの近くは、人の出入りでわちゃわちゃして落ち着きがなく、風の出入りもあり、居心地の悪い場所です。
場所の悪い席には、目下の人が座ることになります。
これが、基本的な上座と下座の位置づけです。
でも、部屋の作りも色々あるように、上記に書いたことばかりが全てではありません。
窓際や絵画を眺められる席も、上座となります。
和室の場合には、床の間に近い席が上座となります。
一言で言ってしまえば「居心地の良い席が上座」「居心地の悪い席が下座」ということです。
目上の人には居心地の良い席に座っていただくことが、敬意を払うことになるのです。
車の場合は少し違います。
私は昔、車の中で1番いい席は、眺めのよい「助手席」だと思っていました。
眺めのよい助手席は、全てがが見渡せ、気分がいい席だからです。
でも、これはとんだ勘違いでした。
社会人になれば、仕事の関係でタクシーを使って移動することがあります。
そんなタクシーで、一番の下座になるのは、実は、眺めのよい助手席だったんです。
なぜ助手席が下座になるのかというと、理由があります。
まず、助手席はタクシーの運転手に道を指示して道案内をする立場になります。
また運転手が間違った道を通っているときには「道が違うんじゃないですか?」と指摘してあげなければいけない。
こういった理由から、助手席は「仕事が多く、落ち着くことができない下座」となります。
しかし、車の席次は本当に難しいです。
例外があるからです。
先に、「助手席は一番の下座」と書きました。
でも、ある条件の場合に限っては、逆に「一番の上座」となります。
その条件とは「運転席に面識のある人が座る場合」です。
たとえば。。。自分の会社の部長が運転手をする場合には、逆に助手席は一番の上座となります。
部長であれば面識もあり、仕事の話も弾むので、助手席が特等席になります。
車の場合に限っては、条件によって、上座と下座が逆転するので気をつけておきたいですよね。
そして、相手を敬う言葉として「敬語」があります。
上司や目上の人に対して、敬意を払った言葉は、人間関係にも大きく影響します。
でも、敬語が行きすぎて「二重敬語」にならないよう注意しよう。
二重敬語とは言葉のとおり、「敬語を二重に重ねてしまう言葉」です。
私も二重敬語を間違って使ったことがあり、恥をかいたことが何度もあります。
まず、昔私がした失敗の1つが「社長様」という言葉です。
「社長」というのは、その言葉がすでに敬語になっています。
役職は、どれも高い地位を表わしています。
会長、社長、部長、課長、係長。。などは、すべて役職の名前であると同時に、敬語でもあります。
その敬語に、さらに加えて「様」をつけるとどうでしょうか。
「言いすぎ」という印象を与えます。
「お召し上がりください」という言葉はどうでしょう?
ついつい口にしてないですか?
この言葉も、二重敬語です。
「お」という言葉に「食べる」の尊敬語である「召し上がる」という言葉が重なり、二重敬語になっているのです。
このほかにも二重敬語はたくさんあります。
「ご覧になられましたか」
「お見えになられる」
「お伺いします」
つい口にしてしまう気持ちも分かります。
丁寧が行きすぎた言葉なので、不快感を与えることはないにしても、社会人であれば、言葉の区別をしておきたいところです。
こんな風に、普段は気にせず使っている言葉やマナーですが、知っておくと役立つ場面も多いので、頭の片隅に入れておいてください(*^_^*)