教育監査の
コラム


VOL.275 2016/03/12

ほとんどの人が、世の中にある風潮に流されているなぁ、と思う時があります。

例えば、1年の中にある、父の日、母の日、敬老の日。。。みたいに、国が決めた特別な日に贈り物をする習慣、です。

それぞれの記念日は1年に一度しかなく、その日にだけ日ごろの感謝を込めてプレゼントをする。

「テレビで父の日の宣伝をやっていたから」

「雑誌で母の日には花を贈ろうと書いていたから」

「友達が敬老の日にプレゼントをしているから、なんとなく自分もやらなきゃ。。」

「そういうことをしなければならない日だから」

こんな風に、周りに流された状態で、なんとなく、父の日、母の日、敬老の日に、日ごろの感謝!と言ってプレゼントを贈る。

でも、ちょっと待ってください。

これ、おかしいと思いませんか?

本当に感謝をしているんだったら、父の日や母の日、敬老の日だけに限ってプレゼントはしないと思います。

そういう日以外にもプレゼントをするだろうし、日ごろからプレゼントすると思います。

本当に、本当に親に対する感謝の気持ちがあれば、日にちやイベントなんか関係ないはずなんです。

こういう記念日にしかプレゼントを贈らないのは、世の中の風潮に流されている、ということです。

「感謝の気持ちを表現したい」というわけでなく「周りの雰囲気から、自分もしなきゃいけない」ていう感覚が動機になっているんです。

感謝の気持ちがあって、日ごろからもプレゼントしているけれど、父の日や母の日にもプレゼントをしたい!というのなら素敵な事だと思います。

問題なのは、記念日に限ってだけプレゼントをする人です。

そういう人に限って、父の日、母の日、敬老の日が終われば、もう一切プレゼントをすることはないんです。


そんな日に限ってだけプレゼントをするのは「感謝の気持ちがあるから」ではなく「そういう日だから」という理由でしかないんです。


記念日に贈るのではなく、その日以外にも贈ったり、言葉で伝えたりするのが、本当の感謝の気持ちなんじゃないかなぁ。

クリスマス、バレンタイン、ホワイトデー、誕生日、なんちゃら記念日。。など、やたら記念日にだけこだわるんじゃなく、相手に対する感謝や気持ちや言葉を、毎日伝えている人の方が、心が美しい人だなぁと思います。


自分の心をきれいにするためには、まず「ありがとう」を1つでも多く見つけていくこと。

本当は、感謝していくことが一番大切だけど、まず感謝するべきポイントに自分が気づかなければお礼のしようもない。

自分にとって「ありがとう」と言えることなんかない!なんてこと、ないでしょ?

「ありがとう」と言えることがないのなら、あなたはもう死んでいます。

誰かのお世話にならずして生きていくことなんかできない。

自分の1日を振り返ると「ありがとう」と言える場面が必ず存在しているはず。

それも、自分が思っている以上に、数え切れないほどたくさん存在している。

それがわからないのなら、それは、感謝するべきポイントに気づいていないだけです。

本当は毎時間でも「ありがとう」と言えるはずなのに、お世話になることが当たり前になりすぎて、感謝にすら気づけていないんです。

野菜を売ってくれるおじさんやおばさん。

会社の同僚からのアドバイス。

上司からのお説教。

友達がいてくれるということ。

奥さんや母親がゴハンを作ってくれること。

旦那さんが一生懸命お仕事してくれてるということ。

恋人から電話がかかってくるということ。


五体満足であるということ。

親兄弟がいてくれるということ。


自分が今、生きているということ。

当たり前すぎて「ありがとう」に気づけなくなっている。

本当は、知らず知らずのうちに、自分はたくさんの人に支えられていると言うことに気づかないといけないんです。

気づいて、一言でも多く「ありがとう」と言えるようになることが心がけていこう。

「ありがとう」と言う感謝が、自分の心をきれいにし、周りにいる人たちの心も一緒にきれいにしていくんです。

今日もたくさんの『ありがとう』を拾い集めていこう(*^_^*)

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