教育監査の
コラム


VOL.269 2016/03/06

「余命宣告」ってありますよね。

重い病気などで、もう手のうちようがないとき、病院の先生から、残りの命について聞かされます。

映画やドラマでも、そして現実でも、「余命宣言」って言葉、聞いたことありますよね。

「余命は、あと半年です」などと言われます。

余命を宣告された人の行動は、意外にも前向きだったりします。

ヤケになるより、残り時間を楽しもうとする生き方をする人も多いです。

私の父親もそうでした。

泣いたり悲しんだりした後は、覚悟を決めたかのような生き方になります。

どうしても治らない病気と分かっているから、死ぬ前に、残り時間を楽しもうとします。

家族との時間を過ごしたり、思い切って旅行をしたりする人もいるでしょう。

今までお世話になっていた人に手紙を書く人もいれば、死んだ後のために、遺産のことについて考える人もいます。

余命宣告は、本人のためです。

人に、最後の気力を与える力がある。

でも余命宣告は、重い病の人にだけ宣告されるものじゃない。

何故なら、私たちは、もうすでに、余命宣告されているからです。

人間は皆、全ての人が、死から逃れられない事実がある。

生まれた瞬間に、人生から「余命は、もって、あと80年です」と余命宣告されているようなもの。

人生を80年と考えると、20歳の人の余命は、60年です。

30歳の人の余命は、50年です。

40歳の人の余命は、40年です。

余命が長いから実感が薄いけど、全ての人に、確実にいつか死が訪れる。


「自分は余命宣告されている」と思いながら生きてください。

余命宣告されている自覚ができた瞬間、今この瞬間から、きっと生き方が変わる。

死を意識することは、人生を意識することです。

無駄な我慢はやめて、やりたいことをやり、悔いのない人生を終えよう、って思うはずです。

どうせ最後は死ぬのが分かっているから、死ぬ前に、生きている時間を思いっきり楽しんでいきましょうよ!

家族との時間を過ごしたり、思い切って旅行をしたり、知らない事を勉強したり、お世話になった人に手紙を書いてみたり、がむしゃらに仕事を頑張ったり、会いたい人に会いに行ったり、好きな人に好きと伝えたり、後回しにしていたことを即今すぐ行動に移したり。

残りの人生を、悔いなく、日々を大切に生きていきましょう。

今悩んでいる事なんか、きっと小さな小さなことなんですよ(*^_^*)

【戻る】