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教育監査の
コラム
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VOL.266 2016/03/03
外食をした時、メニューを決める時って面白いです。
何が面白いのかというと、『その人の器の大きさが見える瞬間』だからです。
なんて事ない瞬間だからこそ、その人の本性が見える。
友 友達と一緒に飲食店に入り、メニューを決めようとするとき、次のようなやりとりを見たことがありませんか?
「Aメニューにします。やっぱりBメニューにします。あ、Cメニューもいいなあ。どうしよう……」
一度決めたけど、途中で考えが変わって、注文が変わるということです。
考えが浅い人は、必ずメニューを選んだ後、もう一度変更します。
考えが浅いため、一度口にした発言を変更したり撤回したりすることがよくあります。
「あれもいいな。これもいいな」と迷うのは分かります。迷うのはいいのですが、迷いが延々と続くと「早く決めてくれよ」と思うことがあります。
そういう人に限って、注文をした後「やっぱりDメニューのほうがいい」といいます。
まだ注文する前に迷ったり変更したりするのはいいです。
注文する前だから、いくら迷っても特に問題はありません。
でも、注文した後に変更しようとするとなると、話は変わります。
お店の人は笑顔で「いいですよ」と言ってくれますが、私はひやひやしています。
作り始めてからのやり直しは、本当に迷惑です。
食材を用意し、調理を始めている途中かもしれません。
作りかけてからのメニューの変更は、せっかくの食材を捨ててしまわなければならないかもしれません。
注文した後に変更したくなっても、よっぽどの理由がないかぎり、本当は変更しないほうがいい。
注文後すぐ言えば調理に間に合うかもしれませんが、私は変更しません。
自分の決断と発言に責任を持つためです。そういう習慣をつけるためです。
自分が決めたことは、後で変えない癖を付けると、決断力と責任能力がつきます。
一度決断して口にした発言と、それを貫く姿勢は、器の大きさへと変わります。
ころころ意見が変わる政治家は信用できないのと同じように、ころころ意見の変わる人も信用されなくなります。
これは癖です。
学生時代に、思ったことをすぐ口にする癖がついていると、自然と考えも浅くなります。
「一度口にしたことに責任を持つ。後から意見を変えない」ということです。
大人になるにつれて、そういう習慣をつけて、決断力と責任能力を養っていくのです。
自分の発言に責任を持つ。
これ、とっても大切なことです。