教育監査の
コラム


VOL.229 2016/01/26

日々の日常でよく耳にする「敬語」には間違って使われているものもたくさんあります。


学生時代にアルバイトを経験した人は、学校を卒業し、社会人になっても、つい誤ったまま使ってしまいがちですよね。


例えば「ご注文は以上で『よろしかった』でしょうか?」は間違いです。


使う人が多いので特に問題なし、という考え方もできますが、この言葉は若い人特有の言い回しです。(若い人だけじゃないですけどね)

目上の方が聞いたら「敬語もろくにできない奴」という風に思われてしまいます。


正しい敬語は。。。


「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」


直前の行為に対して「よろしかった」と過去形にしてしまうのは間違いです。


また、「○○様おられますか?」も間違った敬語です。

正しくは、「○○様いらっしゃいますか?」 です。


「いる」の謙譲語「おる」に尊敬語の「られる」を加えています。正しい尊敬語にしたいのなら、「いらっしゃる」が正解です。


(※謙譲語とは、相手に対して、へりくだって(他人をうやまって、自分は控えめな態度をとること)自分側の動作や言動を表現する時に使う言葉。自分がへりくだることで相手を立てる表現。尊敬語とは、相手に敬意を払い、尊重しているという気持ちを表すのに使う)



また、コーヒーしかないのに、「コーヒーのほうお持ちしました」も間違った敬語です。「〜ほう」は複数の中からひとつを選ぶときに使う言葉です。

正しい敬語は、「コーヒーをお持ちしました」です。


コーヒーと紅茶があって、相手がコーヒーを選択した場合は「ほう」は間違いではありません。


ちなみに、「コーヒーと紅茶どちらにいたしますか?」も間違った敬語です。


お客様に使うのであれば、尊敬語で話しまうす。「いたす」は謙譲語でお客様に使うのは失礼にあたります。「する」の尊敬語は「なさる」です。


「コーヒーと紅茶どちらになさいますか?」が正解です。


バイト言葉は一度間違って覚えてしまうと、なかなか直せなくなります。

アルバイトの時から正しい敬語を使いたいものです。

バイトでは許されても、社会人になると許されないことも沢山でてきます。

今アルバイトにきてくれている若いスタッフたち。社会人になった時、しっかりとした敬語が使えるよう、先輩たちに教えてもらってくださいね(*^_^*)


※ちなみに、こんな事言っている私も、普段お店でこんな言葉遣い気にしたことありません。まじっすか!OKっす!なーんてザラに使っています。いつも堅苦しい言葉遣いをしろといっているわけではなく、知っておいて損はないですよ、って事が言いたいだけですからね(*^_^*)普段の営業では、お客様とは「いかにフレンドリーに、お友達になれるか」が大切なので、時にはタメ口だってアリなんす★知っているけど使わない、のと、知らない、のとでは、天と地の差がでるので、また時間がある時、先輩に教わってみてもいいかもですよ(#^.^#)

今日も1日よろしくお願いしますッ!!



※番外編※


「何度言ってもあいつはできないやつ」と部下を嘆く上司がいますよね。言わなくても、心の中で思っている人。

確かに「何度も繰り返し」をして再三言って聞かせている。

でもできない。

そうなると「あいつはできないんだ」とか「やる気がないの?」という判断をしがちですよね。


でも、それは本当にやる気がないんだろうか?

本当にその部下はできない部下なんだろうか?


一度視点を、部下から「自分自身」にフォーカスしてみてください。

何度も何度も再三言って聞かせたことは、本当にその方法で正しかったのか?と。


一方的に自分の思い込みで話していなかっただろうか?

できない、と決めつけた態度をしていなかっただろうか。?

できる自分と比較していなかっただろうか?

できて当たり前と思っていなかっただろうか?

あなたには簡単にできたことでも、部下に簡単にできるとは限らないんです。

あなたが歩んできたスピードと同じように、部下は歩んでいくことができないんです。


そうやって考えてみると、まだまだ成長し伸びる部下は山ほどいると気づける。


「教える」ということは、「言って聞かせて終わり」ではないんです。

言って聞かせて、そこからが本当の意味で実践を覚え習得していく時間。

その時間にこそ、上司のチカラが必要なんです。


部下が「できない」ということは、あなたの「教え方」を変えるときなんです。

それを知っている上司はだけが、部下を上手に育てていけるんだと、私はそう思います。

今、一緒に汗を流してくれている部下たちを、大切に大切にしていってあげてください。体調は大丈夫?帰り道はきをつけてね、いつもありがとうね、と、ねぎらいの言葉をかけてあげてください。

信頼される上司であるように。

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