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教育監査の
コラム
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VOL.196 2015/12/24
『スタミナがある人』、というのは、ただ腕力が強い、体力がある、我が強い、権力をもっている。。という意味ではなく、大まかに言えば、「心にスタミナがある人」ということです。
そういう人は、自分のことだけではなく、他の人のこともよく見ています。
だからこそ
「ああ、この人は今、大変な時期なんだな。助けがいるんだな」と、気がつくこともできるし、手を差し伸べることもできます。
誰に対してもさりげないやさしさで接し、とくに下の立場の人に対しては、「かなりへばってるな〜。そろそろ休ませてあげたほうがいい」といたわりや思いやりの目を向けることもできるのです。
その反面、心にスタミナがない人は、自分のことだけで精一杯です。
他の人のことまで目が届きません。
優しくしなければならないという気持ちはあっても、相手がいつ、何を自分に求めているのかが見当もつきません。
優しく接しているつもりでも、相手の目には、おざなりな親切に見えたり、義務や義理でやっているように感じてしまう。
これでは気がきいているようでいて、実は「気のきかない人」です。
親切な人のようでいて、実際は「おせっかい」であり、人に気づかいしているようでいて、案外、「ひとりよがりな人」だったり。
本当の「強い人」というのは、心にスタミナがあり、人には優しくする余裕のある人です。
そして、その人のために適切な態度をとれる人ではないでしょうか。
他者に優しく。自分にも優しく。