教育監査の
コラム


VOL.191 2015/12/19

とにかく見せる
とにかく試してもらう

昔から私は、ここを重要視しています



例えば、日本酒を紹介する時に、無理やりお客様にも、まずは少し試してもらう、ということをよくやっていました。


分かりやすく例を挙げるなら。。


例えば、あなたが文具店のスタッフだとします。

文房具を買いにくる方に、ちょっと高いけれど、持ちやすくて、書きやすいオススメのペンを紹介したいとします。

だからといって、ただノートを買いにきただけのお客様に対して、「お客様、実はこのペン〜」と紹介し出しても「いやいや、今日はノートを買いにきただけですから」と、興味を持ってもらえないだろうことは想像つきますよね。

だからこそ、「会計中でお待ちの間、こちらのペンでお名前や絵を書いて1分ほど待っていてください」
と、渡してしまう。

こんな感じで、試してもらうのです。

たったこれだけで、このペンの売上は上がります。

理由は、『使うことでお客様が興味を持ってくれる』からです。

接客をする多くの人は、お客様が興味を持ってくれたから商品を見せようとします。試してもらおうとします。

でも、本当はそうではないんです。

お客様は、『見るから、試してみるからこそ、その商品に対して興味が湧いてくる』のです。

興味を持っていることを確認して商品を見せたり、試してもらうのと、『商品を見せることで、興味を持ってもらおうとする』のとでは、接客の仕方が変わります。そうすることで、格段に売れ行きが変わります。

見せるから、試させるから、お客様はその商品に惹かれ始めるのです。

日本酒や梅酒を飲んでいらっしゃるお客様のお席に、オチョコに少しだけ入れた美味しい日本酒や梅酒をもっていきます。

そこでお客様とコミュニケーションを取りながら、めちゃめちゃ美味しいのでどうしても一口飲んでもらいたくて!とか言いながら、よく持っていってました。



すると、次のオーダーが、その試し飲みしたお酒を注文されることがすごく増えたりしました。

何も、これをしてください!て言っているわけじゃないんです。

注文してくれるのを待っているだけじゃなく、どうすれば注文してくれるかな?という接客テクニックを、自身でもまた考えてみるきっかけになればと思いました(*^^*)

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