教育監査の
コラム


VOL.189 2015/12/17

本当に「強い人」というのは、腕力が強い、体力がある、我が強い、権力をもっている。。。という意味ではなく、「心にスタミナがある人」だと思います。


そういう人は、自分のことだけではなく、他の人のこともよく見ています。

だからこそ「ああ、この人は今、大変な時なんだな。助けがいるかもしれない」と、気がつくこともできるし、手を差し伸べることもできるんです。


誰に対してもさりげない優しさで接し、特に下の立場の人に対しては、「かなりへばってるな〜。そろそろ休ませてあげたほうがいいかな」と、いたわりや思いやりの目を向けることもできるのです。


その反面、心にスタミナがない人は、自分のことだけでいっぱいいっぱいで、他の人のことまで目が届きません。

優しくしなければならないという気持ちはあっても、相手がいつ、何を自分に求めているのかが分からない。

優しく接しているつもりでも、相手の目には、おざなりな親切に見えたり、義務や義理でやっているような感じにも見えるのです。

これでは気がきいているようでいて、実は「気のきかない人」です。

親切な人のようでいて、実際は「おせっかい」であり、人に気づかいしているようでいて、案外「ひとりよがりな人」だったりして、余計に周りにいる人をイライラさせることになってしまいます。




「心にスタミナのない人」は、人のことがよく見えていないので、ちょっとした行き違いにカチンとなって、「せっかく私が○○してあげたのに・・・」という傲慢性が見えてきます。

残るのは、お互いの「腹立たしさ」だけです。


「強い人」というと、自分の意見を主張し、相手を言い負かすようなイメージがあるかもしれないけど、それはたぶん、人の意見に耳を傾けることもなく、意地を張って譲らない・・・というだけのこと。


本当に「強い人」というのは、心にスタミナがあり、人には優しくする余裕のある人です。

そして、その人のために適切な態度をとれる人ではないかな、て思います(*^^*)

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