教育監査の
コラム


VOL.188 2015/12/16

人の欠点につい目が行ってしまう人と、逆に、長所を見つけるのがうまい人がいます。

どちらが好感をもたれるか??といえば、もちろん後者に決まってますね。


ある人の上司である部長は、ねちねちくどいタイプで、いつも部下からうっとうしがられています。

誰かがミスをすれば呼びつけて延々と叱り、それでも足りないのか、過去の失敗まで持ち出す。


いつ終わるとも知れない、果てしないねちねち攻撃。

しかし、「人の長所を見つけるのがうまい人」は、同僚の間でこの部長の悪口が始まると、こう言うのです。


「でもさ、知ってる?部長ってすっごいキレイ好きなんだよ。机の引き出しなんか、いつもきちんと整理されているし、だから仕事の効率もいいでしょ。あれは見習いたいよねー!」

この人だけが知っている、部長の良いところです。


遅刻魔の同僚に関しては、

「あの子は細かいことは気にしない性格なんだよね。おおらかでいいじゃない。あれは大物の器かもね!」


暴走しがちな後輩については、

「あぁ見えてけっこう繊細なんだよあの子は。あとで『きのうはゴメン』とかよく言ってくるしね」


周りの人も言われてみればそんな気が。。。と思ってくる。

しかし、それを認識していたのはこの「人の長所を見つけるのがうまい人」だけ。


一度「イヤな人だなー」と思うと、その人の別の面はなかなか見えなくなってしまうものです。

それを透き通ったメガネでしっかり見ているのです。


長所発見は、あなたの好感度アップの秘訣。

まわりの人たちの苛立った気分も穏やかになるし、指摘された相手にも、もちろん好かれるのです。


だれでも良い面はあります。

というより、嫌われている面も、視点を変えればよく見えるのです。


「イヤなやつだ」と思うから、あれもこれも悪く見えてしまうんです。

まずは相手をいろいろな角度から見てみましょう!


「目立ちたがり屋の見栄っ張り」な人でも、見方を変えれば「ものおじしなくて華やかな人」

「石頭の堅物」なら「謹厳実直な人」

「高飛車な威張り屋」なら「堂々として威厳がある人」

これでいいと思います。


発想を変えて見ているうちに、ほかのよい面もいっぱい見えてきます。

仕事を覚えるのが遅い人だっています。でも、コツコツ真面目にやっていると、半年経ち、1年経つと、必ず成長しているものです。

成長が見られないのなら、それは、教えている側の教え方にも問題があるのです。

人の良い所を伸ばしてあげられるような、そんな人間でありたいですよね(*^_^*)

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