■■■■■
教育監査の
コラム
■■■■■
VOL.168 2015/11/26
先日、とある居酒屋に行ってきました。
毎日、予約客だけで満席になってしまう繁盛店です。
その日、私がお店に入るなり、店員の女性スタッフがこんなふうに声をかけてくれました。
「前回は、ゆっくりお楽しみいただけなくて申し訳ありませんでした」
私は、約半年前にこの店で食事をしたのですが、その日は19時以降は予約で満席になっていたため、19時までしかお店に滞在することができませんでした。
約半年も前の出来事を、女性スタッフはちゃんと覚えてくれていて、こんなふうに声をかけてくれたことで、私はとてもうれしい気分になりました。
私は、このお店の店長が、一体どんなふうにスタッフを教育しているのかを聞いてみたくなりました。
閉店間際に、店長と5分ほど話ができる機会があったので、どんなふうにスタッフを教育してるのかを聞いてみました。
すると、とても意外な答えが返ってきました。
「お客様に『ありがとうございます』と言わなくていいよ、と教育しています」
どういうことですか?
と私がつっこむと、こんな応えが返ってきました。
「『ありがとうございますと言いなさい』と私が言ったから、お客様に『ありがとうございます』というくらいなら、言わないほうがいい。そんな形ばかりの言葉を聞いても誰も喜ばないから。そんな形式的な挨拶をするくらいなら、やらないほうがいい。自分でお客さんに接してみて、『ありがとう』の気持ちを伝えたくなったのなら、それを言葉にして伝えればいい、と言っていましは。そう言っているだけで、特別に何も教育なんてしていません」
この店長の言葉から、素晴らしいサービス、人の心に響くサービスは、決して、こまごまとした指導からは生み出せないことを学ばせてもらいました。
毎日言っている『ありがとうございます』
この言葉、あなたは本当に、心の底から言っていますか?伝えたい!と思って言っていますか?
今日も1日宜しくお願いします(*^_^*)