教育監査の
コラム


VOL.159 2015/11/17

「近くに大きな競合店ができて、人の流れが変わったから 売上が落ちた」「お客さんは浮気性だ」などと言う人がいます。

でも、よく考えてみてください。

売上が落ちた原因が「近くに居酒屋ができたから」

この発想は大間違いです。

競合店が近くにでき、お客さんがそちらへ浮気することが問題なのではありません。

お客さんは新しいお店ができると「一度行ってみよう」と必ず思うもんです。

そして今まで行っていたお店(あなたのお店)と比べてみたいんです。

例えば、スーパーでは、限定商品がたくさん出ています。ビールでも、お菓子でも、「冬の○○」とか「雪まつり○○」など季節を連想さ せる限定もの。

一般的には、限定商品が定番商品より売れることはありません。

じゃあなんでそんな商品をわざわざ作るのでしょうか?

それは、『限定商品で儲けたいのではなく、定番商品を売りたいか
ら』なんです。

「じゃあ、定番商品だけ売ってればええやん」ということになりますが、 そうじゃありません。

定番だけだとお客さんはあきてしまいます。

「この商品、悪くはないんだけど、ちょっと他のも食べてみたいな」
と、浮気心がでてしまう。

そこで、もし「うちのこの定番商品が一番です!」なんて宣伝をバンバンしたらどうなるか。


「ウーン、まぁそうかもしれないけど…やっぱり比べてみたいんだよね」

恋愛も「オレだけ見てろ」「私だけを好きでいて」なんて言ってると逃げられてしまいます。これと同じです。

お客さんの心をつかんでおこうと思ったら、浮気心を充たしてあげなきゃいけないんです。

競合店にお客さんが浮気したとしても、大切なのは『そのお客さんが、また再びあなたのお店へ戻ってくるかどうか』です。

あなたのお店はお客さんに戻ってきて頂けるだけの強みを持っていますか?

もし戻ってこなかったとしたらそれは「競合店ができたから」ではなく、「競合店の方が良かったから」です。

カーディーラーでも、スナックでも、店舗は必ず近くにかたまっていますよね?

むしろその方がその地域単位での集客力は高いからです。

一軒だけポツンとお店を構えていると、お客さんを独り占めできて良さそうですが、そうじゃあないんです。

お客さんが競合店に浮気することは、あなたのお店の良さを、お客さんに知って頂くチャンスだと考えてください。

その時「ああ、やっぱり今までのところが良かったな」と言って頂けるために、大切なことがあります。

『競合店に負けない一番の方法は、競合しないこと』

競合店と同じことをやっていてはダメなんです。

今日も1日頑張りましょう(*^_^*)!

【戻る】