教育監査の
コラム


VOL.148 2015/11/06

商売で大事なことは、
「どれだけ買ってもらえたか」という、売上げの数字ではありません。

「どんなお客さんが買ってくれているか」です。

例えば、1日に200人お客さんが来てくれたとしたら、大事なことは、200人来てくれたことより、その200人の「顔ぶれ」です。

お客さんの数が同じ200人でも、それが『常連さんの200人』と、『新しいお客さんばかりの200人』では全然違うんです。

普通お客さんは、初めて行った店が気に入ったら「また行きたいな」と思います。

そうすると、そのお店は、だんだんとリピーターが増えてくるはずなんです。

それが、いつもいつも顔ぶれの違う、新規のお客さんばかりだったとしたら、『リピーターが少ない店』ということです。

「このお店、悪くはないけど、また行きたいとは思わないよね」と、『お気に入りリストからはずされている』ということなんです。

東京ディズニーランドの強みは、約98%というリピート率。1度行けば、ほぼ全員が、また行きたくなるということです。

じゃあ、なぜリピート率が高いのか?

それは時間単価が安いからです。

時間単価とは、

「いくらで1時間の楽しい時間を過ごせるか」ということです。

ディズニーランドの平均滞在時間は、約8時間だと聞きました。

1dayパスポートが5800円。ディズニーランドのファンは、乗り物目当てではないんです。『感動を買いに来ている』んです。

そんなファンにとって、1時間ほんの約700円で夢のような感動が味わえるディズニーランドの時間単価は安い。

あなたのお店の時間単価はいくらですか?

お客さんは料理を食べたいのではないんです。

恋人と一緒に来ているお客さんにとっては、大好きな人との楽しい会話の『時間』を買いに来ている。

あなたのお店は、ディズニーランドと同じくらい楽しんでもらっているでしょうか?

例えば、カット1時間で4000円の美容室。時間単価は4000円。

ディズニーランドの時間単価700円の約6倍の時間単価になります。

お客さんはカット技術を買いに来ているのではありません。安らぎや癒しを買いに来ているのです。

ファンを増やそうと思ったら、商品そのものではなく、『時間単価』で割安感をお客さんに伝えよう。

ディズニーランドに負けないくらいのサービスを目指そう(*^_^*)!

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