教育監査の
コラム


VOL.143 2015/11/01

以前、ピアノの生演奏をするレストランに行った時のことです。

私のすぐ斜め前に、両親と息子さん、娘夫婦の5人家族のお客さんがいました。

その日は、娘さんの誕生日祝いのようでした。

ピアノ演奏が始まり、しばらくして店内に流れてきたのはバースデーソング。

演奏が終わりお店のスタッフが拍手をしながらテーブルに近寄り一言。

「お誕生日おめでとうございます!」

お店全体が、彼女の誕生日を祝福しているような雰囲気の中で、思わず私も拍手をしてしまいました。

よく見ると窓際のお客さんも拍手してます。

粋な演出ですよねぇ。されてみたいですよねぇ。私の誕生日は3月なのでよろしくです。


さて、こういう演出で、1番喜んでいるのは誰か?

娘さん本人は嬉しさ半分、少し照れくさいの半分。

実は1番喜んでいるのは、『周りの家族』です。

人は、自分のことより、『自分の一番大切な人を大切にしてくれること』が、何より嬉しいんです。

でも、私たちはサービスしようとすると、つい「決定権者」を見てしまいます。

「お金を出す人」や「発言権のある人」を大事にしようとする。

何とか喜んで頂こうとするわけです。

例えば、結婚式場を探しにパンフレットをもらいに来たカップル。

式場のスタッフは誰に名刺を渡すか?

ほとんどは男性の方にだけです。

なぜ彼女には渡さないのか?

自分に対するどんなおもてなしよりも、「僕の彼女を大切にもてなし
てくれた」この事のほうがどれだけ嬉しいか。

子供を持つ親なら、自分に良くしてくれることよりも、子供に声をかけてくれるお店の方が何よりも嬉しい。

自分の買い物に、付き添いで来てくれた友人を退屈させない、そんな気づかいのあるお店の方が嬉しいもんです。

そんなお店に「また行きたい!」と思います。

お客様が一番大切に思っている人にスポットライトを当ててあげましょう(*^_^*)!

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