教育監査の
コラム


VOL.112 2015/10/01

どのお店にも「今日のおすすめ」がありますよね。

飲食業界では「どの商品が売れ筋なのか」を明確にするため、「選択食分析」というものを用います。

これは「お客様100人に対して、何品売れているか」を指標とする分析手法です。


選択食数=商品の1か月の出数(注文数)÷1か月の客数(アラカルト)×100

という計算式で求められます。

メニューアイテムが多く、専門色の薄い居酒屋であれば、この数値が10を超えるものはヒット商品と言えますし、このようなヒット商品を10アイテム持つことができれば理想的。


例えばこのような分析方法を使い、何がよく注文されているかを調べ、イラスト付きのPOPなどを描き、おすすめメニューを分かりやすくお客様に見せたり。


・・・って、何だか数字の話になってしまいましたが、もちろん上記のようなことは、とってもとっても大事なことです。

が・・・。



昔、家の近くに、とあるコンビニがありました。

いつもお気に入りのアイスを買っていました。

本当によく買っていたので、店員さんに顔も覚えられ、よく話しかけられましたが、悪い気はしませんでした。

「髪切ったの?」「今日は忙しそうやねぇ」「体壊したらあかんよ」とか、他愛もない会話ばかりだけど、何だか嬉しかったです。

ある日、そのコンビニがつぶれることになりました。

最後の日、私は閉店間際にそこに行きました。

いつものコンビニなのに、商品はほとんど売り切れ、お客もいなくて、寂しげな空間に変わっていました。

いつもの店員さんが「来ると思ってたから、取っておいたよ」と、私の大好きなアイスを出しました。

「前から売り上げが厳しくて。思い切って閉めることにしたん。ごめんよ」

と言われて、このお店がなくなることを改めて実感しました。

「いえいえ!私にとっても忘れられないコンビニやし、もうここに来れんと思うと寂しいです」と言うと、

「ありがとうね。あなたが最後のお客さんになってくれて良かったよ」と言われ、ジーンときました。


今日来店してくれるお客様を、1人1人大切にしてください。

売上は大事です。とっても大事です。

でも、その前に、「利益追求よりもたくさんの笑顔と幸せを拾い集める」ということを忘れないでください。

いつか時間が経過したとき、あなたの店は、あなた自身は、お客様にとって「忘れられない存在」である事ができるでしょうか?


月初めですね!
気合いいれていきましょう(*^_^*)!!

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