教育監査の
コラム


VOL.107 2015/09/26

今日は、私なりに「マク〇ナルドに感じる価値」について考えてみました。

今、様々なメディアの影響も受け、窮地に追い込まれているマク〇ナルドですが・・・。

先日、久しぶりにこちらの店に入りました。

その時、ある違和感を覚えたので、ちょっと書いてみようと思います。

その前に、皆さんに質問します。

「マク〇ナルド」って、何屋さんですか?


・・・・・

「おい!冗談はやめろ!ハンバーガーをメインに売ってる店やん!」

と頭の中で思ったあなた。

私はその日、そのようには思えなかったのです。


店内を見回すと、ハンバーガーを美味しそうに食べている人は、かろうじて1人いるくらいでした。

みんな、スマホを見てたり、読書したり、PCいじってたり・・・。

マク〇ナルドといえば、ファストフード文化の先駆けとなった会社。

・注文してから1分以内の商品提供

・最低価格は100円で、小学生でも利用できる

・万人が食べてもおいしいと感じる味付け

で、ファストフード業界の中で確固たる地位を築き上げています(いました)

業界としては「フード」ですが、私はこの光景を見て、マク〇ナルドが真に提供しているのは「場所」だと思いました。

それも、『50センチ四方のベンチ』のようなもの。

都会に行くと、人口が密集した駅などでは、ベンチなんて皆無。

ベンチがあったとしても、ちょっと肌寒い日は、なかなか外で過ごそうとは思いません。

だったら・・・と、みんな100円払って、100円マックという名の「ベンチ」を1時間ほど借りるのです。


ちょっと興味深い話があります。マク〇ナルドの創業者、レイ・クロックは、学生たちにこんな質問をしました。

「私のビジネスはなんだと思う?」

学生は言いました。「聞くまでもなく、あなたがハンバーガーを売っていることは世界中の人が知っていますよ」

レイは言いました。「やっぱり。そう言うと思ったよ。私のビジネスはハンバーガーを売る事ではなく、『不動産業』だよ」

レイの考え方はあくまでも不動産業、だったのです。



日本の戦略としては、「都内の駅周辺にいる人に、50センチほどの場を貸し出すビジネス」ということなのかもしれません。

マク〇ナルドが、「ハンバーガー」というイメージが強いのは、その「場」にくることに飽きさせないため、なのかもしれません。

人によって様々だとは思いますが、ハンバーガーを食べにきているというよりも、「休憩場」としての価値を感じる人が大半ではないでしょうか?


人がいっぱいいる駅前は、ちょっとした休憩に・・・と気軽に座れるベンチなどありません。

そんな時の休憩場所が、マク〇ナルドなのではないでしょうか。

最低100円払う事で、ちょっと休憩できる50センチ四方のベンチを買うことができる。

だからマク〇ナルドは基本的に、人口密度が高い駅の目の前の立地条件に出店しているのです。(都内に限った話ですが)

マク〇ナルドの勝負どころは、「良い立地に店を構える」こと。

そして、その場に来ることを飽きさせない方法として、定期的に新商品を生み出している。。のかもしれません。

長くなりましたが、つまり私の言いたい事は、お客様が、私達のお店に来店される時に、『何にお金、価値を払おうとしているか』を、少し考えてみてほしいなぁ、ということです(*^_^*)

さて!土曜日です!
本日も1日よろしくお願いします??

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