今日の一言

02/16

 社長は、いつも温和で優しい。
 感情的になっているのをほとんど見たことがありません。
 諸事情などで、遅刻をしてしまうかもしれない連絡をすると「気をつけてきなさい」という優しいメールが返ってきます。
 器の大きさが感じられるポイントを知りたいと思い、ある日、聞いてみました。
 「どうしていつも穏やかなんですか」
 すると、思わぬ答えが返ってきました。
 「小さなことだから気にしてない」
 ハッとしました。
 ささいなことだから、気にしていないだけです。
 あらためて考えると、私たちがイライラするのは、どれもこれも本当にささいなことばかりです。
 コーヒーがこぼれた。
 遅刻した。
 無視された。
 服に汚れがついた。
 うまく話ができなかった。
 あの人が腹立つ。むかつく。
 別にけがをするわけでも命を取られるようなわけでもない事で、イライライライラ。
 器の大きい人たちは「気にするなら、小さなことではなく、もっと重大なことを気にしなさい」と考えています。
 「器が大きい」とは、こういうことです。
 大切なことは、「何を気にするか」です。
 小さなことにとらわれてはいけない。
 ささいなことは、いい意味で「鈍感」になればいい。
 気にしない。
 ケガをするわけでも、命を取られるわけでもないんだから、無視していい。
 それは悪い意味ではなく、いい意味です。
 どうせ気にするなら、「重要なことを気にすること」です。
 遅刻の報告をしたとき「気をつけてきなさい」というメールの真意が分かりました。
 もちろん遅刻はよくないけど、別にケガをするわけでもないし、死ぬわけでもない。
 それより重要なことは、遅刻で焦ったがために事故を起こさないか、ということです。
 焦りは誰にでもある。
 でも、急いで焦って信号無視でもして交通事故に遭うほうが大事件です。
 それは命に関係します。
 たかだか10分ほどの遅刻でも、焦りが出ると、判断力が低下して、交通事故を起こす可能性が大きくなる。
 死んだら最後。取り返しはつかない。
 だから社長は、一歩先を読んでいた。
 遅刻をしたときに「気をつけてきなさい」というメールには、そういう器の大きさが見えました。
 遅刻はダメ。
 でも、遅刻より、働く仲間が、大事な人が、遅刻で交通事故にあわないかを気にする、そんな人になってください(*^_^*)

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