今日の一言

01/09

 「ちょっと待ってください」
 こんな言葉を言われたことはありませんか?
 ほんの少しだけ待ってほしいときによく使う、便利な言葉です。
 でも、便利であるゆえに、なんでも「ちょっと」という言葉でごまかしがちになっていませんか?
 「ちょっと」は便利ではありますが、具体性がありません。
 「ちょっと待って」というのは、人によって1分のことかもしれないし、5分のことかもしれない。
 もしかしたら30分や1時間と思っている人もいることでしょう。
 人によって「ちょっと」という言葉の度合いは、もはや「ちょっと」ではないのです。
 私美容室で髪を切ってもらっているときのことです。
 「こんにちは」と言って、1人のお客さんがやってきました。
 たまたまそのときは店内にお客さんが大勢待っていて、すぐ髪を切ってもらえる状態ではありませんでした。
 そのときに、お客さんが言いました。
 お客さん「あとどのくらいで切ってもらえる?」
 理容師「あとちょっとだけ待ってもらえれば……」
 お客さん「あとちょっとって、どのくらい?」
 理容師「んー。30分くらいかな」
 お客さん「じゃあ、30分後くらいにまた来ますね」
 そう言ってお客さんは一度美容室を出ていき、また30分後にやってきました。
 こうすることで、理容師もお客さんに必要以上に迷惑をかけることもなく、お客さんも自分の時間を有効に使うことができました。
 このやりとりを聞いて「『ちょっと』という言い方はやめよう。具体的な時間を言ったほうがお互いのためになる」と痛感しました。
 私も今まで「ちょっと」という適当な答えでごまかし、相手に迷惑をかけていたなと反省してしまいました。
 時間を大切にしている人は「ちょっと」という言い方はしません。
 必ず、具体的に「〜分」と言います。
 言葉の一言に対しても、その人が時間を大切にしているかどうかが分かるのです。
 お客様のウエイティング時、お料理をお待たせする時、仕事での、プライベートでの人との待ち合わせ時、『具体的な時間』を伝えていこう(*^_^*)!

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